Google Workspaceは、2025年4月にいくつかの注目すべき機能アップデートを発表しました。特にAI技術の進化を活かした新機能が目立ち、ユーザーの生産性向上に寄与することを目的としています。以下に、各機能の詳細をお伝えします。
Geminiアプリ強化機能
- Canvas: Geminiアプリ内で文書のドラフト作成やコード生成が可能なインタラクティブな作業スペースです。生成されたコンテンツはGemini AIを通じてトーンを調整し、形式を最適化してGoogle Docsにエクスポートできます。
- オーディオ概要(Audio Overviews): アップロードした文書やスライドを音声で要約し、ポッドキャスト形式で提供します。Deep Researchレポートへの変換も可能です。
- Gemini 2.5 Pro(実験的): 高度なAIモデルを一般ユーザーに無料で提供する取り組みが進められています。また、モバイルファイルアップロード機能の追加により、外出中の作業効率が向上します。
Gmail生産性ツール
- 状況別スマート返信(Smart Replies): メールのコンテキストを考慮したAI生成の回答機能です。
- スケジュール自動追加: メール内のイベントを検知し、Google Calendarに1クリックで追加できます。
- DLP(データ損失防止)機能強化: 敏感情報のスニペットに対する検出を支援します。これは3月にロールアウトされた機能と併用されます。
Google Slides効率化
- 統合デザインサイドバー: プレゼンテーション中に視覚的要素(チャート、画像、レイアウトなど)を追加できるようになりました。
- ビルディングブロック(Building Blocks): Geminiを利用したコンテンツの要約ブロックが新たに追加されました。
Google Chat協力機能
- ボードタブ(Board Tab): チーム情報をカンバンボード形式で整理する機能です。
- HubSpot連携: チャット内でHubSpotのデータをリアルタイムで追跡できるようになります。
主要革新フォーカス
- AI統合の深化: Geminiを通じてDocs、Slides、Chatなどの全プロダクトにNotebookLMのコア機能を移植しています。
- クロスプラットフォームのアクセス性: モバイルユーザー向けの音声要約やファイルアップロード機能により、いつでもどこでも業務が行えるようになります。
- 新規ユーザーの利便性: Workspace初期設定ガイド動画(4月3日アップロード)により、アカウントの作成や管理手続きが最適化されます。
これらのアップデートは、AIを活用したコンテンツ生成・消費パターンの革新と実務ツール間の連携性強化に力を入れていることが特徴です。
出典/関連記事
The latest Workspace feature drop includes Gmail updates, Gemini tools and more.